イギリス・ロンドン英語発祥の地に行ってみよう!話題のマーケット「バローマーケット」から使える英語表現まで【後編】

 英語の発祥の地 イギリスを覘いてみましょう!

さて、前編・後編と2回に分けてお届けしているイギリス・ロンドン-英語発祥の地に行ってみよう!話題のマーケット「バロー・マーケット」から使える英語表現まで。

前編では、イギリス・ロンドンの人気観光スポットをおさらいし、イギリスの今を知るなら、「食」ということで、イギリス・ロンドンの最大規模を誇るマーケット「バロー・マーケット」をピックアップしました。

さて、後半では今や日本でもすっかり定着したコーヒーブーム、そして日本のファッション関係者のつぶやきから広がった超絶のドーナッツまで、最新のロンドンをご紹介します。

英語発祥の国、イギリス。この国の食事情を覘いてみると、今のロンドンと、これからのロンドンが見えてくる?!さてさて、続いて行ってみましょう。

その国の食べ物をみれば、わかる!【後編】イギリス・ロンドン-英語発祥の地に行ってみよう!話題のマーケット「バロー・マーケット」から使える英語表現まで。

【後編】  目次

  1. 美味しいドーナッツ
  2. ロンドンっ子も絶賛する人気コーヒー
  3. 使ってみよう 使える英語フレーズ マーケット編

3.美味しいドーナッツ

イギリスに行くからには「セント・ジョン」のドーナッツだけは、食べ逃がすべからず、と渡英20回を超す男性が意見してくれました。

彼曰く、ここのドーナツはファッション関係者なら誰しもが知っている、という業界シックなアドバイス。そもそも、この「セント・ジョン」とは何屋なのか、という疑問に至りましたが、肉屋だとか、パン屋だとか、諸説を彼が論された経緯もあり真相はわからず。

しかし、一番心をくすぐるのはこのドーナッツ、店の軒先でプラスティックケースにどっさりと盛られて、カジュアルに売られたにも関わらずヒットした、というシンデレラストーリー、そこなのです。

このドーナッツとそのストーリーの真相を探るため、ロンドンっ子に「セント・ジョンズ」について質問すると、

「??」

「肉が有名な店のこと?」

St.JHON

In 1993, Fergus was working with Jon Spiteri running their restaurant above the French House pub on Soho’s Dean Street, while Trevor and a friend had created the Fire Station at Waterloo. In early 1994, the success of the Fire Station led to an offer of the run down smokehouse building that was 26 St. John Street in Smithfield. ~(省略)

Today we have gently spread across various places and projects, no plan, no roll out, hopefully the same rigour and philosophy and we try to remember that it started with both purpose and simplicity, Fergus puts it on the plate and Trevor puts it in the glass.

Trevor and Fergus

引用St.JOHNオフィシャルサイトより

オフィシャルサイトによれば、シェフのファーガス氏はソーホー・ディーンストリートでフレンチパブを営んでいたそうだ。後の共同経営者であるトレボー氏と出会い、昼夜問わず、店の考案を練ったとか。様々な経緯を経て、現在のお店を運営するに至ったとある。

もともとレストラン?だったということ?

サイトには、「セント・ジョン」はロンドン4店舗を展開されていることがわかります。ではそのうちの1店舗、Clerkenwellにある「St.JOHN Bar and Restaurant」に店内に入ってみましょう。

オールドスピタルフィールズマーケットの向かいにベーカリー、クラーケンウェルという地域にレストランがあり、その他支店があるので行きやすいところを見つけてくださいね。真っ白な壁、白いタイル、コンパクトで無駄な装飾のないテーブル。

きれいに品よく並べられたお皿とナプキン、小綺麗な雰囲気ではありますが、ここは食事をするところだ、というメッセージを受け取りました。(カフェ、ベーカリーが醸し出す緩い空気ではない、という印象です。)

店の中央には、パンが置いてあるカウンターコーナーが!

うむ、どのパンも比較的大きく、そしてどっしりとした重みを感じる食事パンが並んでいます。とはいえ、その品数は多くなく、パンを売るのはあくまでもテイクアウトのお客に対応して、との印象を受けます。

ん? 少し不格好な揚げたようなパンが隅っこに・・・。

「ドーナッツですか?」と聞くと、「そうだよ」。

 

ありました!  そうです、これがあの「セント・ジョン」のドーナッツ。

焼きたてのパンを求めて、行列ができることもしばしば。ここの名物「カスタードドーナッツ」はぜひお試しを!

実際に手に取るとその大きさ、ずっしりと重みのあるドーナッツはやはりパティスリーにはない食事処は売るパン(いや、ドーナッツ)だとわかります。さっくりとしたドーナッツ生地の中からは、レモンクリーム色のカスタードクリームがたっぷり。溢れんばかりのクリームには、黒い小さな粒 バニラビーンズですね!

カスタードクリームも手作りだと一目でわかります。

ほかのパンも購入してみましたが、どっしりしたサワードウは穀物の恵みが体中にしみ込むような食べ応え。ソーダブレッドは日が経ってもなかなか固くなりません。

パンを買うとこの紙袋に入れてもらいます。この豚の絵が描かれたエコバッグを持っている人を街中で見かけます。ちなみにこちらのドーナッツ「St.JOHN」のお店4店舗ほかにも、コーヒーショップや、小売店計22店舗にも卸しているんですね!詳しい情報はこちらから

https://www.stjohngroup.uk.com/bakery/where_to_find_our_doughnuts/

尚、4店舗ある「St.JOHN」の系列店では曜日により販売していないお店もありますからお気をつけください。

【St.JOHNのドーナッツが販売されている直営店とその曜日】

94-96 Commercial Streetにある「St. JOHN BREAD and Wine」毎日購入できます。

月曜日から金曜日 Clerkenwellにある「St.JOHN Bar and Restaurant」

水曜日から日曜日 Ropewalk41 Maltby Streetにある「St.JOHN MALTBY」

土曜日・日曜     Maltby Street Marketにある「St.JOHNDruid St bakery」

「St.JOHN」のお店の方針は、No plan , No role out!

実は「セント・ジョン」は「食べられない部位は無い!」と云わしめるほどあらゆる肉の部位をユニークなアプローチで提供するレストランだったのです。2009年版のミシュラン・ガイドでは、一つ星を獲得しているようです。

彼らが提供する料理は、骨髄サラダ(roast bone marrow salad)」(6.60ポンド)にあるように、骨髄を専用のカトラリーで掻き出し、パンに塗って食べるなど斬新。

上述した彼らの方針が料理のラインアップからもよく理解できます。

彼らが提供する料理は素材を存分に活かしたイギリスらしい料理でもあります。この記事の前編でご紹介した「バロー・マーケット」ここでもまた地域の食材を使い、伝統的な調理方法でゆっくりと食すこと、「スローフード」の概念を打ち出していました。(前編が気になるかたはこちらから http://planet-woman.net/10/)

「セント・ジョン」このお店でも「スローフード」との共通点が感じられます。彼らが提供する食事は素朴、だけれど素材を存分に活かした食事。上手い食事には、上手いパンがある!それは食通の間では当たり前の考えのようです。料理が美味しい店は、パンも旨いというのですね。(日本で言えば、旨い寿司はシャリが旨い、という感覚ですね。)

 おいしいパンとワイン -「セント・ジョン」2号店

彼らのNo plan No role outの精神は、伝統を受け継ぎながら、自由な発想のもとに今後も広がりを見せていくのでしょう。軒先で売られた「ドーナッツ」。一口頬張れば、イギリスの今がわかり、その背景を知るとこれまでと、これからのイギリスが見え隠れしているようです。

レストランの中央にあるパンのカウンターコーナー。お食事の後に購入しても、パンだけの購入もOK。営業時間も長く、朝食、昼食、夕食から、バータイムまで。イギリスに来たらぜひ立ち寄りたい、センスの光るロンドンっ子の胃袋を支えているお店です。レストランで出される「マドレーヌ」も絶品と評判です。

オフィシャルサイト  https://www.stjohngroup.uk.com/

 アクセス:
    72 Druid St., London SE1 2HQ
    020 7553 9842/9844
 Hours  Saturday 09:00-14:00 only

 

4.ロンドンっ子も絶賛する人気コーヒー

 

日本にコーヒーブームが到来してから数年、すっかりコーヒーの美味しさに開眼した人も多いのでは?

コーヒーの淹れ方は4種類~12種類ほどあるとか。実はこのコーヒー、イギリスでも古くから嗜まれていたのです。その歴史は大変古く、17世紀半ばから18世紀にかけて、喫茶店、社交場も兼ねた「コーヒーハウス」があったと世界史にも残されています。イギリスは紅茶の国、そう思う方も多いはず?

イギリスと紅茶の関係はまた次回、覘いてみるとして、さて、コーヒーです。今、イギリスでは少しずつですが、とても美味しいコーヒーが飲めるといいます。コーヒーブームは世界を牽引しているのか!?

この記事の前編でご紹介した「バラ・マーケット」にも店舗を構える人気コーヒー「モンマスコーヒー(Monmouth Coffee Company)」マーケット場内でもひときわその長蛇の列に目を引いたけれど、どんなお店なんでしょう。

素晴らしい香りとさわやかな飲み口!

モンマスコーヒーはそもそも1978年にコーヒーの焙煎と小売りを開始、卸売業者からスタートしたコーヒーショップなんだそう。彼らの素直な好奇心と探求心ー「好きなコーヒーを味わうとき、それはどこから来て、どこから育ち、何を選び、どのように処理するのかを知りたい」そんな素直な気持ちから生産農家のもとにまで買い付け、公平な価格交渉、生産者の後押しなどもビジョンに据えています。

こちらで取り上げる店舗は、2007年ロンドンにある「コベント・ガーデン」店から!

豆の輸入先は?

El Mirador、San Isidro(コロンビア)、Vila Maria(ブラジル)、Malacara A(エルサルバドル)サンプリングに利用できます。 Las Nubes(グアテマラ)、La Divina Providencia(エルサルバドル)、アルタミラ(コロンビア)、エステバンクスペ(ボリビア)、浦賀郡(エチオピア)など。

ここまでこだわり抜いたお店はまだロンドンでは珍しいといわれていて、貴重な存在とも言えます。

When we taste a coffee that we like, we want to know where it comes from and who grows, picks and processes it. We travel extensively throughout the year, visiting the producers and cooperatives with whom we currently work and looking for interesting varietals of coffee and new farms from which to buy. During these visits we talk to farmers and cooperative members, learning more about the coffee they grow and process and the challenges that they face.

        引用 オフィシャルサイトMonmouth Coffee : Company

コンセプトは、小規模だが品質がよく、完成度の高いコーヒーを提供する農場などを見つけ、その農場をサポートする目的も含め定期的に購入している。この生産農家の後押しをするビジョン、やはり、上述した「バローマーケット」「セント・ジョン」しかり、「スローフード」の概念がしっかりと感じられます。

実際の味は、大変に香りが豊か。もちろん好みもありますが、優しい味わい!豆/粉の購入も試飲後に行えるのでとても良心的です。

ちなみに、「バローマーケット」場内にある「マンモスコーヒー」は、とかくコーヒーを求める人で大賑わい。店内でイートンイン、も出来るのですが、テイクアウトのお客でごった返しています。コーヒーをテイクアウトで購入したいひと(コーヒー豆も購入予定)なら、コーヒー豆を販売する列にならんでしまいましょう。

一緒にテイクアウトコーヒーも頼めて、待ち時間が大幅に減りますよ。

イギリスでも古くから嗜まれてきたコーヒー

今、「スローフード」の概念が広がる中、生産農家と密接な関係をつくるお店と相まって、ますます独自の個性を持った味を追求できるのかもしれません。一般的には、イタリアのエスプレッソ文化よりも、少しライトで優しい味わいが多いというイギリスのコーヒー。

嗜好はそれぞれ、かとおもいますが、ここ「マンモスコーヒー」の味は、深みもあり、一概に「優しい」と一言では表現できない味。さて、みなさんはイギリスのコーヒーの今とこれからをぜひ、現地で体験してみるのはどうでしょう。英語を学び疲れたら、ぜひコーヒー片手に話しかけてみましょう。

Monmouth Coffee Company

■Covent Garden shop
27 Monmouth Street Covent Garden London WC2H 9EU
Tel:T +44(0)20 7232 3010
Hours:Monday to Saturday from 8am to 6.30pm
⋆Closed Sundays
http://www.monmouthcoffee.co.uk/

■ Monmouth Coffee (THE BOROUGH)
London SE1 9AB,
Hours:Monday to Saturday from 7.30am to 6pm
⋆Closed Sundays

Shop:Bermondsey
Arch 3, Spa North , Dockley and Spa Road, SE16
Tel: +44(0)20 7232 3010
Hours:Saturdays only from  9am to 1.30pm ⋆Closed Sunday to Friday

5.使ってみよう 使える英語フレーズ マーケット編

さて、英語の発祥の地、イギリス、ロンドンを人気の観光スポットから、マーケット、コーヒー、そしてドーナッツまでご紹介してきました。既にイギリスに行ったことがある方も、これから行くという方も、様々な角度からイギリス・ロンドンを感じてみてくださいね。

ここでは、マーケットやコーヒーショップなどで使える英語をピックアップしました。テキパキとオーダーしないと!って焦るのが実はこういうお店です。

カッコよく言えたらそれだけで味も格別に感じてしまいます。


(カフェ編)

  • Do you have decaf Coffee? 「カフェインの入っていないコーヒーありますか?」
  • I will have tall please 「トールサイズでお願いします」

※”tall”(中)、”grande”(大)、”venti”(特大)

※(ミルク/砂糖付きでの場合)I’ll have a tall coffee with milk / sugar.


(マーケット編) 

  • One turkey sandwich to go, please. 「ターキーサンドを一つ、持ち帰りでお願いします」

マーケットには美味しそうなサンドウィッチ屋さんがたくさんあります。ぜひ、テイクアウトしてみましょう。パンや、野菜の種類などいろいろと聞かれるますが、ファーストフードより美味しいし健康的です。

 ・Here or go? 「こちらでお召し上がりですか?持ち帰りですか?」

  ―To go 「持ち帰りで」

  ―For Here 「店内で」

  • How much is cheese per 100 grams 「このチーズは 100 gだといくらですか?)」
  • Can I just have one,please? 「ひとつだけください」

まとめ

さて、イギリスのフード事情いかがでしたか?地産地消、生産者の顔が見える食事だとダイレクトに感じられるのがマーケットの魅力。

笑顔いっぱいでお客さんと接するイギリス・ロンドンっ子の生きた英語を美味しい食事と一緒にいただきましょう!もし、自分の期待を上回る味だったら、こういいましょう!

Wow this is much tastier than I thought!

「こんなに美味しいとは思わなかった!」

 

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