わろてんかのモデル「吉本せい」は女帝だった!実息子の結婚妨害、果ては病死の壮絶人生

いよいよ10月2日からスタートするNHK朝の連続テレビ小説『わろてんか』(月~土曜日前8:00)。
ヒロインで「藤岡てん」役に決まった「葵わかな」さんは若干19歳、アイドルユニット「乙女新党」元メンバーで現在は女優業に専念する傍ら、慶應義塾大学総合政策学部に在籍する努力家なんですね。

なんともフレッシュな可愛さが印象的な葵わかなさん。

葵わかなさんが演じるのは、主人公「藤岡てん」京都の老舗薬種問屋「藤岡屋」の長女。
「藤岡てん」のモデルとなったのは、あの吉本興行を創設した「吉本せい」なんだそう。
舞台は大阪。「人生には笑いが必要」と、常に周囲に笑いを振りまく「てん」が、旅芸人一座にいた北村藤吉(松坂桃李)と出会い、駆け落ち同然で藤吉と結婚、
その後、てんは夫婦二人三脚で笑いをビジネスにしようと大奮闘していくストーリーなんだそう。

みどころは、なんといっても朝ドラマに欠かせない?「男女の三角関係
藤岡てんは、なんと3人の男性から愛されるというんですね。
その3人の男性とは、

松坂桃李
藤岡てんの夫北村藤吉役

濱田岳
てんの幼なじみで「藤岡屋」の使用人・武井風太役」

高橋一生 
親同士が決めた結婚相手・青年実業家・伊能栞(しおり)役

後、栞はてんと藤吉が愛し合っていることを知り、藤岡てんの背中を押すという設定。

なんと豪華、かつ羨ましい設定でしょうか。
この絡みを見るだけで、毎朝ウハウハものですね。
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さて、ここからが本題です。
作品の舞台は大阪、そして「お笑い」という設定上、軽快かつ明るいストーリーが展開されていくのは想像できますが、この主人公のモデルとなった「吉本せい」にはとんでもないストーリーがあるのです。

息子の壮絶死と暴力団の絡み「女帝」吉本せい

出典:Wikipedia 吉本せい(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E6%9C%AC%E3%81%9B%E3%81%84)

吉本せい(1889-1950)は大正・昭和期の興行師で吉本興業創業者にあたります。

20歳の時に、荒物問屋「箸吉(はしよし)」の息子吉本吉兵衛(通称:吉本泰三)と結婚。
夫・吉本吉兵衛の芸人道楽で散財したことで、夫を思い寄席を商売にするなら仕事に精を出すであろうと考え1912年(明治45年)夫婦で寄席経営をはじめるのです。
後、この寄席は安さでお客を呼び込み成功。
寄席のチェーン化を進め関西から、東京、横浜へと進出果たし寄席は47軒を拡大した凄腕なんですね。

出典:Wikipedia 吉本せい(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E6%9C%AC%E3%81%9B%E3%81%84)

 吉本せい
生誕 1889年12月5日
兵庫県明石市
死没 1950年3月14日(60歳)
職業 吉本興業創業者、芸能プロモーター
配偶者 吉本吉兵衛


■山口組系暴力団と関わっていた?

関西ですでに成功を収めつつあった吉本せい率いる「吉本興行」ですが、時期同じくして
山口組暴力団も関西で勢力を増していたそうです。
山口組は吉本興行に寄席を依頼することも度々あったようで、その関係は近しいものだったとあります。
近年では、お笑いの「島田伸介」の引退の裏には、会見で語られることのなかった島田と山口組系暴力団との親密な関係も報道されたことがあり、現在も尚、吉本興行と山口組の関係は継続していることを疑ってしまいますが、その事実は闇の中です。
参考:メンズサイゾー http://www.menscyzo.com/2011/08/post_2942.html
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■実息子「穎右」の結婚阻止と穎右病死

息子・穎右
吉本せいには、8人の子があったがそうですが、多くが早くに亡くなったようです。
なかでも、子・穎右(えいすけ)とは壮絶なストーリーがあります。
穎右は当時、後に「ブギの女王」としてを一世を風靡することになる8歳年下の歌手であり女優の笠置シヅ子(本名:亀井静子)とこどもをつくります。
笠置シヅ子は16歳と若く、ふたりは結婚をしようとしますが、穎右を吉本の後継者に待望していた「吉本せい」はシヅ子を気に入らず結婚を認めなかったのです。
後、穎右は1947年(昭和22年)5月にわずか24歳の若さで病没。
幼少の頃から体が丈夫ではなかったようですが、大切な人と結婚を出来ない悲しみは穎右の心も体も蝕んでいったと推測します。


穎右と結婚の許可を得られず、未婚の母となった笠置シヅ子

後、笠置シヅ子は再婚せず、女でひとり穎右との間にできた女児を育て、70歳卵巣癌で死去しています。

若いふたりとはいえ、自身の子や、一人の女性の人生をも大きく歪めてしまった吉本せい。
これらを思うと「女帝」という言葉の二文字がピタリとはまるのです。

今の吉本興行の繁栄の裏には、創業者である吉本せいの強烈な自我があったのですね。
『わろてんか』のヒロイン「藤岡てん」は果たしてどこまで「吉本せい」のモデルとなるんでしょうか。朝ドラでどろどろ、はあまり想定できませんが、昭和を生き抜く女の力強さという意味では、吉本せいを右に出るモデルは無いかもしれないですね。

まとめ
強烈な自我に極道と共存共栄を図り、興行界を女でひとつ渡り歩いた「吉本せい」。
ビジネス手腕はもちろん、その根底には強烈な自我があったことに疑いはありませんね。
「吉本せい」がモデルとなる「藤岡てん」もまた、「吉本せい」のように後に様々な苦難の道を超えながら、後に成長する人間模様もたっぷりと描かれていくことでしょう。

「わろてんか」のお話では、「藤岡てん」が17歳~50歳までの人生を描いていくようですが、
まだまだフレッシュな若さが漂う葵わかなさん、どこまで主人公の生き様を演じ切ることができるのか
楽しみです!
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